ニュートラル


暖かいな〜初夏だな〜という日が続いたあと、雷が鳴ったりする日がやってきて雨が降り、そして今週はくもり空が多かった。
引き続き外出も制限される日々。
でもそんなこととは関係なく、季節は静かにめぐっていて、今年もうちの極小の畑に野菜の苗を植え付ける時季になった。
紫蘇やピーマン、ミニトマト、バジル、のいつものメンバーに加えて、今年はズッキーニも初めて植えてみた。
ちゃんと育てられるかな。

最近の読書。
行きつけの本屋さんは繁華街にあるので、しばらくは行けないと踏んでインターネット注文した、銀色夏生さんのつれづれノートシリーズの39巻。

39巻!
考えてみるとすごい。
自分にはテンポが合っていたらしく、このシリーズは1巻たりとも読み逃していない。
日記形式のエッセイなので、どんなに疲れた日の夜でも、このシリーズなら寝る前に読めるという貴重な存在。

作者はとても面白い人で、ちょっと常人では実現できない様々なことにチャレンジしていて、その行動力がいつも凄い。
「今」好きなこと、「今」やりたいこと、がいつもはっきりしていて(例えば旅行なら旅行、家作りなら家作り、スピリチュアル、運動、特定の人物への強い興味、楽曲制作などなど…最近だと畑仕事)、気が済むまでその物事に没頭して取り組む様子が日記として綴られて、読み応えがある。

世に出たのは詩人としてなので、シリーズも初期の頃はおっとりふわふわしているけれど、シリーズが進むに従ってだんだん人間としての作者の姿も見えてきて、そのあたりも面白い。

一時期、作者のことを「昔とは変わってしまった。もう面白くない、ついていけない」と思う読者が増えて、批判的なコメントが集まっていた時期もあった。
でもわたしはそういう動きも含めてつれづれノートシリーズの面白さだと今は思っているので、このシリーズが続く限りは買って読むと思う。

人は誰でも、生きていたら色んなことを考えるし、色んな自分と出会うことがある(ポジティブな面であれ、ネガティブな面であれ)。それに気づくことは自分をまたひとつ深く知ることで、このことは、悲観するのでも得意になるのでもなく、ただ、そうか、そうなのか、と見守っていていいんだよなあ、と、励まされる。




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