手放す


今朝6時半ころ、西の空にでっかく満月が輝いていてとても驚いた。

もう夜は明けていたのに、まだあんなにくっきり見えるなんて!

冬の月の色のイメージって白色なのだけれど、今朝見た月はあたたかみのあるぽってりした黄色だった。


それにしても今週はずっと寒かった。今朝もマイナス10℃台にまで冷え込んだらしい。

昨日の朝は、住宅街なのにスキー場のような匂いがしていた。

寒いので今日の夕食は鍋にする予定です。「濃厚白湯鍋のもと」なる商品を買ってきた。自分で味付けしなくてもスープができるとは便利。

あまりこういう商品を使用した経験がないので、食べるのがすっごく楽しみ。鶏もも肉も沢山買ってきた。ビールもね。




そういえば来月、村上春樹の新作が出ますね。

「騎士団長殺し」! すごいタイトル! でも面白そう!

もうごっちゃになっていて、騎士団長、と聞いてすぐに頭の中に浮かんできた絵は、なぜか「海辺のカフカ」に出てくる「ジョニーウォーカーさん」でした。

長いブーツのあたりだろうか。

ジョニーウォーカーさん、怖かったな。海辺のカフカは好きで何回も読んでいるけど、つかまえた猫を色々するあのシーンは、多分一回読み通してからはもう素通りしている。意気地なしで結構。


さて、最近、ある思いを手放した。

手放すならこの時期、と決めていた時期がきたので、えいっと手放した。

しばらくずっと一緒にいた気持ちだったから、今はまだ変な気持ちがする。よく言われることだけれど、心のどこかがすーすーするような感じも。

でも案外大丈夫といえば大丈夫でもあり、心でも体でも、欠損した部分っていつまでも欠けたままにならずに、ちゃんと補修部隊みたいなものがやってきて、埋めていくものなんだな、と勉強になった。

生き物のたくましさだ。


落ち込んで、自分を憐れんでいるとき、よく「ノルウェイの森」文庫本の下巻に出てくるある台詞が励ましてくれた。

「自分に同情するな。自分に同情するのは下劣な人間のやることだ」

っていうやつ。

それを思い出すと、いつもはっとして、下劣はいや! と思い、なんとか這い上がった。

下劣かどうかはともかく、「自分かわいそう」と思う気持ちが治癒の一端になることはあっても、最終的に明るいほうに導くことにはならないことはたしかで、いいことを教えてもらったなと思っています。



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