午後から、海外に住んでいる友達とそのご主人と子供たちが、我が家に遊びに来た。
長い帰国ツアーの途中で、うちにも寄ってくれた。
英語と日本語が飛び交ううちの居間。
こんなことは、かつてなかったことだし、これからもそうないことだろうと思い、この光景をよく覚えておこう、などと内心思っていた。
何か日本らしいおやつを、と思ってお汁粉を用意しておいた。
それが大当たりで、お代わりしてくれた子供もいて、嬉しかった。
お汁粉、おいしいよね。わたしも大好き。お汁粉っていうか、お餅自体がわたしは好きなんですけどね。
友人は相変わらずむちゃくちゃ明るく、元気で、ポジティブで、将来の楽しい計画もいっぱいあって、とてもパワフルだった。もうなんか、一片の雲も浮かんでいない青空のように、とても眩しかった。
おかげで自分が、いかに穴倉で暮らすように地味に生きているかがよく分かり、笑えるほどだった。
子供のころは似たような環境にいて、似たようなことを体験していたはずなのに、40歳近くにもなってみれば、環境も手掛けていることも全然違っていて、そのことがとても興味深かった。
目標ができるととにかくそれに向かってまっすぐ邁進する友人のことだから、今持っている夢はほぼみんな叶うだろうなあと思う。
なかなか会う機会は少ないけれど、頑張ってほしい。
友人を見てますます確信を持ったけれど、何か素晴らしいものを得ているひとは、ぼうっと口を開けて「誰か何とかしてくれないかなあ」とだけ思って何もしない、ということは絶対にあり得ないということ。
一見、人生ツキまくっているかのように見える彼女の人生だけれど、彼女はそれに見合うだけの行動をしてきた。というか常に行動している。
わたしが彼女をいいなと思うところは、その行動や努力を表す言葉がすでにポジティブだということ。
彼女が「わたしだって成功のために、いろんなものを犠牲にしてきた」みたいな言い方をしたのを、これまでに一度も聞いたことがない。
どんな行動も、自分の責任と覚悟のもとにやっているし、嫌々やっているわけじゃないから忙しいけど楽しいよ、というような言い方しかしない。
彼女がハッピーなのは、この考え方、このものの感じ方にあるのだろうなと思っている。
その人の使う言葉はその人の人生を表していると本当に思う。
使う言葉を変えてみるだけで何かが変わると思う。人生がいっぺんに全部ひっくり返るということはないかもしれないけれど、変化のきっかけが現れてくると思う。一番最初は本当に小さな芽かもしれないけれど、それこそが最初の成功だから、それを大事に、それを新しい基準にして生きていくと、これまで見えなかったものが見えてくると思う。
あと、一度どこかで言いたいと思っていたことなのだけれど、「ポジティブな人」にもいろいろな種類があるということ。
絵に描いたような「ポジティブな人」というのもいる一方、一見ポジティブという言葉のイメージからは離れているように見えて、実は粛々と、ポジティブな発想、生き方をしている人もいる。
ポジティブな人イコール声も大きく、悩むことなんかなくて、友達も大勢いて、小さいことは気にしない、後ろなんて振り返ったこともないという人間、とは限らない。
ポジティブさって、もっと懐が深いものなんだ。
…ということを、大人になってから知り、いつかどこかで言いたいなあと思っていた。
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2017.02.13 02:07
2017.02.12 14:57