クリント・イーストウッド監督による戦争映画です。
「戦争を美化している」や「アメリカを賛美している」というような意見もある映画だったようです。
真面目に、伝えたいことを一生懸命工夫して映画にした、どうかこの物語をみんなにも知ってほしい、という製作者の思いが伝わってくる、熱のこもった映画でした。
恋人と出会い、結婚して、子供が生まれて、という人生の素晴らしい時期を描く一方で、主人公は戦場の現実を知り、本人にもどうしようもないほど戦争に影響されていく。
私生活が幸せに描かれれば描かれるほど、戦争によって作り出された主人公の心にある闇は濃く見える。その対比が、この映画の中核を担っているんだなあ、と思っていたら、この映画が実話をもとにしてつくられていたことを思い出して、やるせない気持ちになりました。
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