hatoko hirama

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貴婦人の矜持

昨日読み終えた本。ロジーナ・ハリソン著「おだまり、ローズ」。「おやすみ」や、「さよなら」、「こんにちは」みたいな出だしで始まるタイトルの本はあったような気がするのだけれど、「おだまり」から始まる本のタイトルには出会ったことがなくて、最初からなかなかのインパクトを残した本。これは日本語版オリジナルのタイトルらしい。イギリスの資産家の奥様に35年に渡って仕えたメイドさんによる手記。とても面白かった。奥様が大分破天荒な人だったらしく、どのメイドも長続きしないのだけれど、彼女だけは奥様が亡くなるときまで側で仕えた。...のも納得の、このメイドさんの賢さと気の強さ、そして誇り高さに感心させられた。一方で、奥様も相当クセが強い人だったようだけれど、心根の優しい人でもあった様子。奥様との思い出を、ざっくりした年代順にただひたすらに書き綴っていくスタイルは、一気読みには向いていないけれど(カズオ・イシグロの「日の名残り」よりももっと手記調。あちらはやっぱりストーリーというものがあった)、その当時のお金持ちの暮らしとか風習、感心事だとかが細かに書いてあって、興味深かった。奥様、しょっちゅう仕事とか招待とかで旅行に行くのだけれど、そのときに持っていく荷物の量が凄くて、お付きの人たちの苦労がしのばれた。帽子も大きいし、宝石も大きくて重そう。今とは違って化学繊維の衣服はほとんどなく、多くは天然素材だろうから、すごく嵩張っただろうし、荷解きしたあとのアイロンがけの手間もおそろしくかかっただろうな...。

逆行

柔軟剤問題。フレグランス類は大好きですが、近頃の柔軟剤の香りの強さには馴染めないでいます。どんどん香りがきつくなる傾向にあって...というか、香りをつける目的のほうが強くなっているかのような。わたしは、もとの衣類に着いている匂いはほとんどなくていいくらい。無香性の柔軟剤があったら欲しいくらい。身につける香りは、またその強さも、その日の気分や体調で一から選びたいし、それが柔軟剤の匂いと混じって妙なことになって欲しくない...。でも、同じ気持ちの消費者は少ないらしく、ドラッグストアに買い物にいくたびに、ずっと使っているこのハミングネオシリーズのスペースは縮小され、やがて詰め替え用は入荷しなくなり、先日ついに商品そのものがお店から消えてしまった!このハミングネオシリーズは匂いが穏やかなんです。写真の「ホワイトフローラル」は、その中でももっとも香りが弱いタイプ。それがお店から消えてしまったなんて、すごく困る。他にどれを使ったら良いのか分からない。売れている様子なのは、みるからにすごく香りが強そうなのばかり。試しに贔屓の通販サイトで探したところ、ハミングネオシリーズがまだ売っていて一安心。商品レビューを読むと、わたしのように柔軟剤の好みが時代と逆行している人々の言葉が沢山あって、ほっとした。とりあえず6つまとめてオーダー。まとめ買いってあまりしない行為なのでドキドキした。でもおかげで当分は、柔軟剤がなくなる心配が消えて良かった。